2011年2月13日日曜日

真空ガラス「スペーシア」で結露対策

私の家は都内のある分譲マンションです。住んで7年くらいになりますが、唯一の欠点と思っているのが、窓ガラスがペアガラスでないことです。

私は花粉症であり、あと喉を痛めやすいこともあり、冬場は加湿空気清浄機をつけています。そのため、湿度は50%程度になるようにこまめに制御しているものの、窓ガラスには結露が発生してしまいます。

よって冬場は、毎朝(はしていないが・・・)、窓ガラスの水をいわゆる「結露とりワイパー」の類で取り、そして窓枠や下の方に溜まった水を雑巾で拭き取るという生活です。
さらに結露ができる窓というのは、実は断熱効果も薄いということで、部屋も冷えやすく、床の方の空気も冷たくなりがちです。

この対策としては、

  1. ペアガラスのような断熱効果の高いガラスに変更する
  2. インプラスのような内窓をつける

の2通りが考えられます。

1については、ペアガラスに変更するには、通常のサッシでは利用できず、サッシの交換が必要になります。
しかし、色々調べていたところ、通常のサッシでもペアガラス以上の断熱効果のあるガラスがあることがわかりました。
それが今回、記事にしている日本板硝子の真空ガラス「スペーシア」です。

通常ペアガラスというのは、2枚のガラスの間に乾燥空気やアルゴンガス等の層があるのですが、上記スペーシアは、ガラスの間に0.2mmの真空層を作ることで、ガラスの厚さは通常のガラスと変わらない6mm強で、ペアガラス以上の断熱性能を実現しているとのことです。
真空の層による断熱というのは、いわゆるステンレスの魔法瓶と同じような原理のため、非常に高い断熱効果が得られるわけです。

また、2についても、一度は考えてみました。ただ、内窓の場合、窓の木枠にあらたにサッシを取り付けたりして見た目が悪くなるだけでなく、出入りも面倒になります。さらに色々調べていたところ、内窓の場合も断熱効果を良くするには上記のような断熱ガラスなどにした方がよいようです。

以上より、最終的には、今のサッシのままで、ガラスを真空ガラス「スペーシア」に変更することにしました。

ガラスの交換については、日本板硝子のページより近くの取扱店硝子店を探してお願いすることにしました。一度部屋の下見をして見積もりし、それからガラスの製造をするようです。
よって、見積もりをしてから3週間ほど納入まで時間がありました。

なお、交換作業については、窓2つ(180×90くらいを2枚)で、3時間ぐらいです。

さて、今回は、どれくらいの効果が得られるのか半信半疑ということで寝室だけを交換したのですが・・・効果は絶大!です。

 窓ガラスには、結露が全くおきなくなりました。

ただし、結露というのは、冷たい部分に起きる現象です。
よって、窓のサッシ部分については、これまで通り冷たくなるため、結露が生じます。
これは結露の原理的には当たり前のことなのですが、知らない方もいるかと思いますので書いておきます。


とはいえ、サッシの部分の結露だけなら、これまでの手間を考えると大違いです。
さらに、これまで窓の近くの床は非常に冷たく感じていたのですが、その冷え込みも少なくなったように感じます。


また、これはスペーシアの特徴なのですが、真空部分を作る関係で、ガラスには黒い点々が2cm間隔で存在します。
これは遠くを見る上ではそれほど気にならないかと思いますが、人によっては気になるかも知れませんので、交換する際には、硝子店等で確認するのが良いかと思います。

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